『学校に内緒でダンジョンマスターになりました。』 ダンマスから広がる圧倒的可能性を満喫する(琳太)

meat
スポンサーリンク

感想とおすすめポイントまとめ

  • 迷宮探索者学校に通う主人公の大和が偶然ダンジョンマスターとなり、能力を活かしてダンジョン攻略を楽しむお話。
  • 現実世界ダンジョンもの。迷宮探索、スキル集めにレアドロップ狙い、さらには武器・防具作成とやりたいことが山積みの楽しさ!
  • 連載中。21年2月時点、101話までで小説1冊程度のボリューム(約18万字)

ダンマスになって人生が変わりました!

琳太さんが「カクヨム」にて掲載中の作品。琳太さんは前作『神様に加護2人分貰いました』を既に6巻まで出版されていらっしゃる実績をお持ちの作家さんです。

本作はもともと短編として「小説家になろう」にて公開していた作品の長編版とのこと、昨年10月の投稿開始から4ヵ月で18万字にまで達しており、読み応え十分の作品です。

ダンジョンが発生した現実世界を舞台とした作品であり、ダンジョン探索者養成学校に通う学生の大和が主人公です。「現実世界ダンジョン+探索者学校」は定番の設定ですよね。現実とファンタジーのミスマッチが面白い世界観ですが、昨今のコロナ禍での世の中の変わりっぷりを眺めていると、本当にダンジョンが発生しても小説みたいに何となく適応していっちゃうんだろうな、と感じたりもします。

一寸話が逸れました。本作の主人公である大和は、学校で仲間外れにされ、探索者としての経験を積めない日々を送っていました。そんな中、実家帰省中にたまたま裏山に発生したダンジョンを見つけ、苦労の末にソロで制覇します。単独クリアのボーナスとして提示されたのが「このダンジョンのマスターになる」選択肢。世界初のダンマスとなった大和は、今までの鬱憤を晴らすかのようにダンジョン探索に邁進していきます。

ダンジョンマスターとなったことで、可能性が一気に広がる爽快感がたまらない作品です。

おそらく短編版からの書き換えの影響で、最序盤は説明が多くて取っ付きにくく感じるかもしれませんが、13話からはじまる裏山ダンジョンまではぜひ読み進めて欲しいです。ダンジョンものの面白さがしっかり凝縮されており、一気に読み進めてしまうこと間違いなしです!

おすすめ度(101話時点)

★★★★(星4つ、オススメ!)

★5つで満点。かぴばーの個人的好みに基づいたスコアです。

あらすじ

世界にダンジョンが現れて20年が過ぎると、ダンジョンは日常となった。

探索者になるにはいくつか方法はあるが、迷宮高等専門学校探索者科を卒業すれば上位資格者と呼ばれる。

大和は高専に通う二年生、いや来学期からは三年生なのだが、学校でいじめにあい、実は進級すら危ぶまれていれた。

中退か、転科か。18歳の誕生日を迎えた大和は自主的に免許を取得し、春休みに実家に帰る。

そんな時、実家の裏山にダンジョンが出現し、大和はそのダンジョンに挑戦する事にしたのだった。

「カクヨム」本作ページより引用

やりたいこといっぱい、可能性もいっぱい

学校で思うように経験を積めずにダンジョン探索者を諦める道しか見えなかった主人公が、裏山ダンジョン探索を通して一気に可能性を広げるカタルシスがたまらない作品です。

大和ができることや成長要素が多すぎて、「次に何をして、どんなことができるようになるのか」を考えるだけでわくわくできるのは凄いです。

本業のダンジョン探索ですら始めたばかりの段階で、大型や高レベルのダンジョンがたくさん待ち構えています。探索を通して、レアアイテム優秀スキルの入手に始まり、ボス討伐強力武具ドロップと、楽しみなレベルアップ要素が山盛りです。

さらに、探索者学校の部活を通しての特殊武器や防具の作成も面白い要素であり、ダンジョンで入手した素材の活用先として今後の展開が楽しみです。ヒロイン候補たちとの関係も気になりますし、大和こだわりの美味しいモンスター肉の探索だったり、ガーディアンの成長だったりと、まさに可能性のかたまり状態

イメージとしてはダンジョン探索型のモンハンをやっている感じでしょうか。

やりたいことが一杯あって、成長を通して新しいやりたいことがもっと増えていくスパイラル構成は、やっぱり鉄板で面白いと思うのです。

ダンマスとしての本番はまだまだこれから

更に楽しみなのは、「ダンジョンマスター」としての可能性をまだまだ全然使っていないところです。

大和は裏山ダンジョンの探索を通して自分のダンジョンを持ったものの、休憩地点、兼、物置として使っている程度であり、ダンマスものの醍醐味であるダンジョン育成についてはこれからのお楽しみとなっています。

自分なんかが小説を書いたら、「ダンジョンゲット、ダンジョンポイントで運営開始!」と間違いなく短絡的にいってしまうところですが、本作では他ダンジョンの探索を通してストーリーを広げつつ、この世界のダンジョンの設定についても少しずつ説明していく展開となっており、作者さんの構成の巧みさを感じます。

最新話では遂にダンジョンマスターとしての活躍がスタートしそうな状況となり、ダンマス大和の更に広がる可能性から目が離せません!

 

ダンジョン好きはもちろん、成長・育成系のゲームが好きな方にも圧倒的にオススメの作品です!

個人的にはモンスター肉料理の今後の発展も楽しみにしています。

 

タイトルとURLをコピーしました