【書評】アニメ化＋コミカライズ！『新米錬金術師の店舗経営』のレビューとおすすめポイント（いつきみずほ）

いつきみずほさんの作品、『新米錬金術師の店舗経営』をレビューします。

本作を特にオススメしたい人はこちら！

骨太な錬金術ものが好きな人
個性豊かな主人公と仲間たちとの時にコミカル、時にシリアスな掛け合いが好きな人

チートスキルに頼らないリアルな異世界生活

いつきみずほさんが小説家になろう、カクヨムに投稿された錬金術もののファンタジー小説で、書籍化・コミカライズに加え、アニメ化までされた超人気作品です。

この作品の主人公は、15歳の新米錬金術師のサラサ・フィード。王立錬金術師養成学校を優秀な成績で卒業したお祝いに、師匠であるオフィーリアから田舎にある店舗兼住宅を譲り受けますが、長年放置されて荒れ果てた廃屋のような状態でした。サラサは、村人たちの協力を得ながら店を修理し、錬金術師としての商売を始めます。そこで、サラサは様々な事件に巻き込まれながらも、持ち前の錬金術と魔力でそれらを解決していくのでした。

この作品の魅力は、田舎暮らしとなった主人公と登場人物たちとの交流にあります。サラサのお店には、冒険者のアイリスとケイト、雑貨屋の娘ロレアなど個性豊かなキャラクターたちが集まり、様々な事件を通して友情や絆を築いていきます。感情豊かなサラサが繰り出す、時にコミカル、時にシリアスな掛け合いにはハマること間違いなしです。

投稿サイト：「小説家になろう」、「カクヨム」
2017年11月投稿開始、完結済み。（書籍版は継続中）
富士見ファンタジア文庫より書籍化。現在7巻まで出版。
ヴァルキリーコミックにてコミカライズ。現在4巻まで出版。
アニメ化、全12話。2022年10月～12月に放映。DVD3巻を発売中。

作品へのリンクはこちら（小説家になろう）

リンク

あらすじ

天涯孤独な孤児にとって、ほぼ唯一とも言える成り上がりへのキャリアパス。
それは錬金術師の国家資格を得ること。
能力以外何も求められない王立錬金術師養成学校を卒業したサラサは、師匠から一軒のお店の権利をプレゼントされる。
気前の良い師匠に見送られ、錬金術師としてのちょっぴり優雅な生活を夢みて旅立ったサラサは、到着早々、想像以上の田舎っぷりに愕然とすることになる。
しかし、そんな場所でも何とかお店を経営しないと、生活は成り立たないわけで……。
「小説家になろう」本作ページより引用

登場人物のざっくり紹介

サラサ・フィード：15歳の新米錬金術師。商会を営んでいた両親を幼い頃に亡くしており、孤児院で育った。卒業時に師匠のオフィーリアからヨック村にある店舗兼住宅を譲り受ける。高い魔力と剣術を持ち、並みの魔物であれば一撃。
ロレア：ヨック村の雑貨屋の娘。辺境の村にやってきたサラサに興味津々で、すぐに仲良くなる。サラサの店の店番になり、料理や掃除なども手伝う。
アイリス・ロッツェ：魔物の素材や錬金術に使える植物などを採集して売る仕事をしている。トラブルに巻き込まれてサラサの治療で命を救われるが、その代償として大きな借金を背負う。剣の腕はそこそこ。