『転生大聖女の異世界のんびり紀行』 お昼寝大好き少女に心を洗われる日常系小説

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ぎゅっと要約

  • 睡眠をこよなく愛する聖女見習いのヒルネが、ふかふかお布団でのんびりゴロゴロのために大聖女を目指す日常を描いたお話
  • 日常系の小説が好きな人、純真で天真爛漫なヒルネの姿に疲れた心をいやしてもらいたい人におすすめ
  • 連載中、20話終了時点でおおよそ小説半冊のボリューム

ヒルネの幸せいっぱいの日常に心が洗われる

「カクヨム」にて四葉夕トさんが連載中の作品です。2020年5月末に連載が始まってからまだ20話。小説のレビューを書くのは少なくとも文字数が10万字を超えてからにしていたのですが、主人公ヒルネのあまりの尊さに居てもたってもいられずに筆をとってしまいました。

作者の四葉夕トさんは、小説やラノベなどで実績のあるプロの作家さんです。同じく「カクヨム」にて連載中の『転生七女ではじめる異世界ライフ~』では異世界ファンタジー部門で大賞を獲得されている実力派であり、本作も間違いなく名作になるものと期待しています。

異世界に転生する際に女神の加護を得て、聖女見習いとなった少女ヒルネのお話です。前世では苦労続きで寝る間もない生活を過ごしてきたのを取り返すかのように、マイペースでのんびりと純粋に生きていくヒルネの日常の様子に癒される作品です。

疲れた毎日を送る皆様に心からおすすめします!

オススメ度とおすすめしたい人

おすすめ度(20話時点)

★★★★★(星5つ、名作!)

★5つで満点。かぴばーの個人的好みに基づいたスコアです。

おすすめしたい人

心の洗われる日常系小説を読みたい人、とにかく癒されたい人、ぐっすりと安眠したい人、ヒルネ教の信者になりたい人

あらすじ

仕事の過労で倒れたヒルネは、女神から聖魔法の能力をもらい異世界に転生する。聖女見習いとなったものの、なんだかとっても眠たくてのんびりしたい気分。大聖女になれば自分の教会をもらえると聞いて、おふとんで一日中ごろごろすることを目的に修行に励むのであった。いつもマイペースで隙あらば居眠り、それでも純粋でまっすぐに生きるヒルネの姿に友人や周囲の人々も優しく温かい気持ちになる。そんなヒルネの日常を描いたお話。

主な登場人物

  • ヒルネ
    女神ソフィアの目に留まり、異世界で第2の人生を歩むことになった転生者。女神の加護により聖魔法は最高レベルでの上、周りの人々を巻き込んで皆を幸せな気持ちにさせる純真な性格の持ち主。前世の反動からか、いつでもどこでも眠た…い…スヤア
  • ジャンヌ
    聖女見習いのヒルネの付き人となったメイド見習い。幼く小柄にも関わらず厳しいメイドの仕事に取り組む頑張り屋。ヒルネと一緒のベッドで寝たことで、知らずのうちに女神の加護の力の影響を受けて頑強な身体を得る。ヒルネのことが大好き。
  • ホリー
    ヒルネと同じ聖女見習い。優れた聖魔法の才能を持つヒルネをライバル視するが、マイペースで天真爛漫なヒルネを放っておけずに、いつの間にか仲良しに。結構なツンデレ系。ヒルネと共に聖女の試練に挑む。

何てことはない日常の出来事に心癒される

女神の加護をもって転生したヒルネの日常を描いたお話です。その最終目標は「ごろごろ気持ちよく眠るため」に大聖女になることという緩やかさ。見習い聖女の修行や街へのお出かけといった何気なくも幸せな日々を中心にストーリーが進んでいきます。

そんなヒルネを眺めるだけで何だかすごく心が洗われるんですよね。ヒルネは不幸だった前世の反動もあってか、ぐっすり幸せな睡眠はもちろんのこと、みんなで美味しいものを食べたり、親友と他愛もないことを話したりするだけのことも幸せ一杯に感じて、いつも笑顔で過ごしています。そんな彼女の様子を見た周囲の人々も心癒されてヒルネのファンになっていくのですが、この人々のなかに読者の自分も巻き込まれているんだと思います。本当に尊い!

ちなみに、ヒルネの聖魔法の力はとても強く、成り上がり系主人公であれば無双ができそうなほどですが、本作ではあくまで日常の出来事を彩るエッセンスとなっています。活用先としては、立ったまま眠るために身体を支えたり、修行で居眠りした罰の床掃除をさくっと片づけたり等々。マイペースなヒルネを見ることのできる癒しポイントですw

美しい情景が感じられる描写にも注目

作者さんの美麗な情景描写もおすすめポイントです。一例として、枯れかけのリンゴの木をヒルネの聖魔法で蘇らせるお話があるのですが、月明かりの夜に聖魔法の輝きを浴びて生き生きと元気になっていくリンゴの木とそれを見守る少女たち様子が、まるで映画か絵本でも見ているかのように目の前に思い浮かべることができます。(ごめんなさい、文章下手な自分では全然上手に伝えられないので、ぜひ本作を読んで素敵な文章を味わってください)

女神の加護や聖魔法のイメージを星屑」として描いているのが、本作にマッチしていてまた素晴らしいです。聖魔法を使う金髪碧眼のヒルネの周りを星屑がキラキラと舞っているだけで絵になりますよね。そんな星屑に触れた人たちも皆幸せになっていくという心洗われる物語です。ぜひコミカライズしてほしいなぁ。

物語はまだまだ序盤で、これから大聖女を目指すヒルネの前に様々な試練があらわれると思いますが、きっと今と変わらずマイペースで笑顔で乗り越えていってくれるのだと思います。今後の展開を心から楽しみにしています!

 

ヒルネがまっすぐ純真に生きる姿に心が癒されること間違いなしの日常系小説です。まったり系の小説が好きな人はもちろん、日頃の生活に疲れた人にもぜひ。一緒に癒されてヒルネ教に入信しましょう!

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