2021年におすすめの新作ネット小説まとめ(なろう・カクヨム・ノベプラ・アルファポリス)

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本記事では、2019年~2020年に掲載が開始された比較的新しい小説の中から、自分が特におすすめする作品をピックアップしました。

「おすすめ」「ネット小説」といった検索をかけると、いわゆる殿堂入りの有名作品の紹介が多数ヒットしてしまうと思いますので、この記事が新作に巡り合いたい皆様の参考になればうれしいです!

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『林檎転生 ~禁断の果実は今日もコロコロと無双する~』

  • リンゴに転生した主人公が世界樹の杖と無双する異世界ファンタジー
  • コメディー要素に抵抗なく、きちんと設計された俺TUEEEを愛する人におすすめ

「ノベルアップ+」に連載中のガトーさんの作品。2020年夏に開催された「第2回ノベルアップ+小説大賞」にて準大賞枠である「ノベラ賞」を受賞されました! 受賞の特典として書籍化が予定されているとのことで今後も楽しみな作品です。

2020年末時点で150話、約50万字の大作となっており、読み応えは十分。定期的に更新されているのも嬉しいポイントです。

異世界転生無双ものですが、主人公はなんとリンゴの実。ストーリーはリンゴの木から自分を切り落とすところから始まります。人外転生もたいがい出尽くしてきた感がありますが、リンゴとはかなり極まっています。さらに物語の華たるヒロインは木の杖。どうみても安いコメディになりそうですが、それをきちんと物語にまとめ上げているのが作者さんのすごいところ。ほんわかコメディタッチで進みつつも、徐々に世界を支配する謎システムが見え始めてきて目が離せません。

詳細な書評は以下をご覧ください。

 

『転生大聖女の異世界のんびり紀行』

  • 睡眠をこよなく愛する聖女見習いのヒルネが、ふかふかお布団でのんびりゴロゴロのために大聖女を目指す日常を描いたお話
  • 日常系の小説が好きな人、純真で天真爛漫なヒルネの姿に疲れた心をいやしてもらいたい人におすすめ

「カクヨム」にて四葉夕トさんが連載中の作品です。2020年5月末の連載開始にも関わらず、既に書籍化+コミカライズが決定とのこと。作者さんからの詳細情報の発表が待ち遠しいです。

異世界に転生する際に女神の加護を得て、聖女見習いとなった少女ヒルネのお話です。前世では苦労続きで寝る間もない生活を過ごしてきたのを取り返すかのように、マイペースでのんびりと純粋に生きていくヒルネの日常の様子に癒される作品です。疲れた毎日を送る皆様に心からおすすめします!

作者の四葉夕トさんは、小説やラノベなどで多くの実績のあるプロの作家さんです。様々な作品を手掛けられていますが、作風や設定を見事に使い分けられているのは本当に見事です。

詳細な書評は以下をご覧ください。

 

『召喚士が陰キャで何が悪い~底辺が異世界で成り上がり無双するまで~』

  • 異世界と現代を自由に行き来できる世界で、高校生たちが日常と冒険を繰り返しながら成長していく物語
  • 現実世界で折れてしまった主人公が、異世界冒険での同級生たちとの関わりと通して自分を取り戻し、成長していく姿がひたすら格好いい!
  • 若者たちの成長を描く青春群像劇の好きな人、青臭くも格好いい台詞回しがたまらない人におすすめ。異世界ファンタジーとしても世界設計、戦闘描写ともに高レベルで素晴らしい

かみやさんが「アルファポリス」、「ノベルアッププラス」にて連載中の作品です。2019年12月に投稿開始されてから、2020年末で約70万字に達する読み応えバッチリの作品です。

本作は異世界ハイファンタジーですが、現実と異世界を自由に行き来できる点に特徴があります。こ高校生の主人公は異世界転移が認可される特別クラスに通っているために、現実でも異世界でもクラスメイトと接触することになるわけです。

この設定が絶妙で、異世界と日常で日々起こる出来事がお互いに影響し合うことで、一方通行の異世界転移や通常の学園ものでは描くことのできない、深みのある成長物語に仕上げられています。物語の端々で登場する主人公の台詞は本当に熱くておすすめですよ!

詳細な書評は以下の記事をご覧ください。

 

『最弱勇者を育てるのが趣味の大魔法使い ~ちょっとあなた、魔王を倒してみませんか?~』

  • ドSな大魔法使いに目を付けられた最弱勇者が、超弩級なスパルタで成長しつつ個性的な仲間たちとともに成り上がっていく物語
  • 次々と勇者に降りかかる特訓メニューがドS過ぎて一周回って清々しい! 個性の迸る仲間たちとのストーリー展開にも注目
  • 頑張り系の成り上がりが好きな人、熱いバトル展開を読みたい人におすすめ。

でこかくさんが「カクヨム」、「小説家になろう」にて連載中の作品です。2020年4月に掲載をスタートして、2020年末の時点で約55万字弱に達する大作です。

タイトルを見た感触で「真面目でかわいい系の勇者が、お姉さん魔法使いに出会って特訓で強くなっていく成り上がり物語だろう」と思って読み進めたところ概ね正解でした。ただし、魔法使いは超ドSで特訓はデスゲームでしたが…

一般的ながんばり物語とは一線を画した、生命を賭けた強制特訓の連続に引き込まれる一作です。しかも、単純にステップアップを続けていくのではなく、勇者と魔王を中心とした世界観、個性あふれる仲間たちのエピソードなど、ファンタジーとしても非常に読ませる濃厚な仕上がりとなっているのが素晴らしい。少しずつ強くなる勇者が繰り広げる熱い戦闘シーンもたまりません。

詳細な書評は以下の記事をご覧ください。

 

『植物モンスター娘日記 〜聖女だった私が裏切られた果てにアルラウネに転生してしまったので、これからは光合成しながら静かに植物ライフを過ごします〜』

  • 仲間に裏切られてアウラルネに転生してしまった少女が、植物ゆえに苦労しつつも生き残りを賭けて頑張るお話
  • 植物ならではのハンデを背負いつつ進むサバイバル生活が新しい。戦闘時の独特の文体も、モンスター娘を実感させる面白いアプローチ
  • 新境地のモンスター転生ものを読んでみたい人に特におすすめ! 異世界もの好きな人に広くおすすめできる作品

水無瀬さんが「小説家になろう」にて連載中の作品で、2020年4月の掲載開始から既に75万字に達する大作です。書籍化も決定されたとのこと、おめでとうございます!

本作の特徴は何と言っても主人公がきちんとアウラルネをしていることでしょう。モンスター転生ものの小説の中には「これスキル持ちの人間でもいいんじゃない」と感じる主人公が結構多いものですが、本作の主人公のアウラルネは正しく植物モンスターです。根っこがあるからもちろん動けないですし、火事になれば燃えますし、冬になれば寒くて枯れてしまいます。動けないのだから街に出掛けて情報収集なんてことも当然なし。自らの能力と知恵だけを武器に、森の中での生き残りを賭けて戦っていく展開は非常に独創的に感じました。

詳細な書評は以下の記事をご覧ください。

 

2020年ネット小説の感想

2020年は200作品ほどのネット小説を読ませて頂きました。

気軽に読めるものから腰を据えてどっしりと読み込むものまで、様々なジャンルから選り取りみどりというのは本当に素晴らしい時代になったと思います。無料で読めてしまうのが申し訳ないような作品もごろごろしていますよね。作者の皆様には心から感謝しております。

ネット小説を起点とした書籍化やコミカライズのブームが一時のものに終わらずに継続していることは、読書や出版というものの形が時代と共に変わりつつあることの表れだと思います。アルファポリスの株価も好調のようですし、この流れがますます拡大していって、もっと多くの素敵な作品に巡り合うことができるようになれば、自分としてはこの上ない喜びです。

(追記)2021年3月に新たにおすすめ5作品を追加しました。

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